テキ通

第6回クロスレビュー	開閉式インダス文明	Dio H	しびれくらげ	総評
和田サン和田サンだよ。最近は本当に沢山のサイトがあるよね。どこを読めばいいのかわからない…そんなキミでも大・丈・夫。和田サンのレビューだよ。	立ち食いそば屋の店員が地球のあらゆるものがコントロール出来る能力を備えていたり、山田の世界にペタジーニが紛れ込んでいたり、ちょっと強引なほどの突拍子のなさには思わずニヤリ。書き出しだけ見ると何と言うことはない普通の日記なんだけど、一行進める毎にどんどん脱線していき、終いにはもう何が何だか。当たり外れが大きいのが難点だけど、この不可思議な空気感は一度ハマるとなかなか抜け出せそうにないね。	テキストサイトとしては長文に分類されるであろう、力の入った文章群には度肝を抜かれたよ。「酒」というテーマを設けて個性を出しているのも好感触。日常的なお話が多い点からは、「奇をてらわない」という信念を感じるね。ただ、内容はちょっと信念に追いついてない。一文一文が長くて分かりにくいから、これだけの長文を読み終えた後なのに印象に残らず…うーん、読後感はイマイチ。やる気はすごく買うんだけど。	馴染み深いドット絵に目を奪われつつも、読み進めていくにつれて伝わってくる安定感。日常会話の中に潜む突っ込み甲斐のある面白発言を的確に見出し、あっさりとした突っ込みで上手くまとめているよ。また、ガツガツと笑いを取りに行くことがないから、さほど面白くないネタの時でもあんまり滑った感がないのも強みかな。全体的にやや無難な印象で、インパクトに乏しい感はあるけど、概ねソツのない出来と言えそうだよ。	安定した内容の「しびれくらげ」は、短文特有の読み易さもあり、巡回コース入りは決まりだよ。「開閉式インダス文明」の自由奔放さは、好きな人にはたまらないだろうね。「Dio H」は少し違った題材で文章を書いてくれたら、印象も違ったかもしれないね。サイトに対する真摯な姿勢、心意気は伝わるから、頑張って欲しい。
聖紳士領域日記系だのテキストサイトだの、いまだにやっている奴が沢山いるんだな。全くしょうがない奴らだよな。俺の名は聖紳士領域。つまらないサイトは、絶対に許さないよ。	思いつきの意味不明なネタをひたすら書き連ねる、所謂電波系ってやつだな。突然「他界した」とか無茶苦茶なことを言われるとやっぱり笑っちまうが、あとは本当に意味不明なだけだ。一つ一つのフレーズの突飛さ、飛躍のトンデモ無さは感じるが、ただ意味がわからなければいいってもんでも無いと思うぜ。笑えるフレーズを考えるセンスはちゃんとあると思うから、あとは無駄を削るなりして、全体の質を高く見せられるようになれば、絶対にいい塩梅だよ。	「酒にからんだ雑文」というのは目新しさを感じたが、実際に文中でからんでくるのは、「飲む」「酔う」ということについての観念ばかりでワンパターン。せっかくのテーマがまるで活かされていない印象だ。例えば文中で具体的な銘柄をあげてみたり、ウンチクがあるなら披露してみたりすれば、テーマに必然性が出てくるんじゃないか。全体的に、使い慣れない言葉を無理に使おうとしているような違和感があり、やたら読みにくい。絶対に一本筋を通して欲しいよ。	背景のしびれくらげがかわいいよな。それはさておきテキストの方だが、日常に於ける奇人変人の面白い発言を「ボケ」に見たて、それにツッコミを入れるという、最もオーソドックスな形式の短文だ。日常の中での面白い発言(ネタ)を探すセンスはいいんだが、ツッコミのセンスがまずい。ものによっては蛇足としか言いようが無く、ボケの面白さを殺してしまっている。この形式ではツッコミがオチになる訳だから、そこで失敗したら、絶対に致命傷だよ。	日記とは別にブログを書いているサイトが増えたな。「Dio H」は通常日記として、「しびれくらげ」は「でんきくらげ」という別サイトとして書いているわけだが、この「でんきくらげ」はレビューしたら1点だ。こういう恋人いじり日記自体、ほとんどがやばいくらい面白くない上に、ノロケ具合が不愉快だ。こんなものが流行るなんて絶対に許さないよ。
キバヤシみんな聞いてくれ…テキストサイト界は今、ノストラダムスの予言通り滅亡の危機にある！だが！あきらめない！！それがオレたちにできる唯一の闘い方なんだよ！！	イタコやチャネラーの大多数が偽物であるのと同様、電波系サイトも紛い物であることが多い！電波系は「ブッ飛んだ展開にすればいい」というものではなく、いかに「真顔」を維持するかが重要なんだよ！狂ったことを真剣に言うからいいんだ!!このサイトもスジはいいんだが、狙いすぎた言い回しの奥に時たま「にやけ顔」がチラついている！自制しろ!!また、文体から「ヌ・ギッツィーニ」の色濃い影響を感じるが…どうせなら見た目も見習って欲しかった!!	寝起きに全力疾走しているような、ギクシャクした小説が置いてあるサイトだ！例えばこんな文章が載っている！“絶対的という訳でもないけれど、先輩の命令が私の飲酒欲求を刺激した”。何を思って「絶対的」「飲酒欲求」なんて言葉をチョイスしたんだ!?ちょっとでも推敲すれば、こんなリズムの悪い表現は残らないはずだ!!過去ログに“話が冗長すぎて、彼自身もが「つまらない」人間として映っているのだ”という一文があったが…ズバリこのサイトのことだ!!	本文だけなら8点級だ！抑制のきいたツッコミを中心とした短文は、嫌味がないので気持ちよく読める！ツボを押さえているな！しかしだな…コメント欄が頂けない!!日記と日記の間に感想やレスがダラダラ並んでいて、ログをリズム良く読めん！せっかく日記が面白くても、直後のつまらないコメントで帳消し…いやマイナスだ!!更新意欲を維持するために感想が必要なのはオレも分かるが、今の状態では「作品」としてのサイトの評価は大幅に下げざるを得ない！	「しびれ」には色々と考えさせられたな…。感想が欲しい気持ちも非常に理解できるんだが、付いたコメントがトップページにまで表示される形式は問題があるぞ！純粋にログだけ読みたい人間からすると、コメントなんて邪魔なだけだ！それにもし変な人物が常連になって、毎回コメントを付けだしたらどうするつもりなんだ!?雰囲気が台無しになるぞ！
惣流まるでわたしみたいにセンスのいい文章を書く人がタイプよ。今回はわざわざレビューしてあげるんだから、死ぬ気で参考にしなさいよ！	取るに足らないような題材を基に不条理な発想を交えていく、所謂「電波系」ね。どれだけ滅茶苦茶な展開に持っていき、それを読み手にイメージさせることが出来るかが優良電波と劣悪電波の分かれ目なんだけど、ここはただ突拍子もないことを言っているだけの後者側。書かれていることのイメージが全く湧いてこないし、無理に起こそうとしても何一つ面白くも何ともない画ばかり。決定的にセンス不足なんだから、スタンスを改めた方が賢明かも。	まずアバウトからサイトの雰囲気を掴もうとして仰天。何なの、このウケを取り損ねた粗悪な文章群は！「気がしないでもないです」や「激しいとか激しくないとか」など、泥酔を理由にしても余りある薄ら寒さ。この時点で書き手の底は知れたようなものだけど、文章の方も案の定つまらないことをダラダラと引き延ばしにしているだけ。こうなったら「Dio H」なんて洒落たサイト名はやめて、「DasokU」にしてみたらどうかしら。分かり易くていい名前だと思うわよ。	身近な知人キャラが風変わりなボケ発言をし、一行間を置いて突っ込みを入れる、「プラッチック」タイプの短文サイトね。ただ、どうやら実話に基づいたネタらしく、その辺りは一応差別化が図れていると言えそう。が、皮肉なことに実話であるが故か、どのネタも「ふうん」の域を出ないわ。突っ込みの方も何も特別なことは言っておらず、誰にでも言えるような内容。現状では、「僕の周りにいるちょっと面白風な人紹介」といったところね。せめて突っ込みに磨きをかけて！	ま、たまにはハズレの回もあるわよね。強いて選ぶなら「しびれくらげ」かしら。極々稀にクスリとさせられる程度のネタに出くわすこともあるから、頑張ってセンスを養ってアベレージを上げていって欲しいわ。「開閉式」は、有名所で上位機種のようなサイトがあるんだからわざわざ読む必要はなし。「Dio H」はアバウトを見て気持ち悪がる為のサイトよ。